【お悩み相談室】お酒を飲んで歌ってもよいですか?
みなさんこんにちは、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐です。
今回はご質問があった件、お酒を飲んで歌ってもよいか、というお話をしていきたいと思います。
結論から言いますと、一ボイストレーナーとして、私はおすすめできません。
やはり歌うときはアルコールを摂取しない方がよろしいかと思います。
お酒を飲んだ方が歌いやすいと感じる方、また逆に歌いにくいと感じる方、まずここで個人差はあると思います。
おそらく前者の歌いやすいと感じる方は、アルコールによって一時的に体と思考のリミッターが解除されている方なのだと思います。
別の業界の話ですが、アルコールを摂取した方がダーツが当たるということがあるように、体、思考、精神、これらに無意識にかけているリミッターがアルコールによって解除されていると、こういうわけですね。
そして後者の歌いにくいと感じている方、これは私がお酒を飲みながらの歌唱を進めない理由でもありますが、アルコールによって粘膜が充血し膨張していることが原因です。
有名なのは鼻腔、アルコールを摂取することによって鼻が詰まってしまう方もこの症状です。
喉、声帯周辺も粘膜ばかりですから、充血によって各部が狭くなると声の響きも変わりますし、違和感を感じることについてはみなさん同様かと思います。
そしてアルコールによって思考のリミッターは解除されることによって、感情に任せて力任せに声を出そうとしてしまう場合があります
これによって声帯閉鎖が強くなってしまい、声帯に無理な負担をかけてしまう。
故障に繋がってしまう原因になりかねません。
このように、御酒を飲みながら歌うことはデメリットが多くあるのです。
みなさん、可能であれば歌唱時はアルコールの摂取を避けるようにしてくださいね。
以上、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐でした。