ボーカル教室 Divaluxe 渋谷校

ボーカル教室 Divaluxe 渋谷校です。

【ボイトレお悩み相談室】声を出そうとしても声がうまく出ない時があります

みなさんこんにちは、ボーカルスクールDivaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐です。

 

さて、今回もお悩み相談があった件についてお答えしていきます。

 

歌を歌おうとすると声がうまく出せなくなってしまう、というお話でした。

 

実際にうまく出せなくなっている状態がどのような状態か見せて頂いたところ、声を出そうとしているのですが詰まったような感じになって出ない、またたまに出るのですが弱々しい声しか出ない、そんな状態でした。

 

声を出そうとしても声が出ない。

 

少し出ても弱々しい声しか出ない

 

みなさん、こういった状態の時は声帯がどうなってしまっていると思いますか?

 

声帯が閉じているか開いているか、引き伸ばされているか緩んでいるか。

 

この4つの関係性がどうなっていると思いますか?

 

声が出ない=声帯が閉じられていないから声が出ないのだ!と考える方も多いと思います。

 

また、こういった方は喉に力が入っている体感がありますので、引き伸ばされて張っているか緩んでいるかでいえば、張っていると考えるのではないでしょうか?

 

実際に声帯の閉鎖が出来なくて声にならないパターンもあると思いますが、その場合は息が漏れることになります。

 

なぜなら肺にある空気が外に出ていくためには必ず声帯の有る場所、喉頭を通りますからね。

 

声帯を閉鎖せずに息が出ていくと、息が漏れているような状態になるのです。

 

今回のような詰まっている状態の喉というのは、逆のパターン。

 

閉鎖が強くなりすぎて声がうまく出せない、というパターンですね。

 

声を出そうとしているものの、ウッと力が入っていて息が流れていない。

 

力任せに大きな声を出そうとすると出る時があるのは、呼気圧を高くすることで閉鎖し過ぎている声帯からでも呼気が漏れるため、声になるのです。

 

こういった場合どういった発声を行う必要があるのか、そこが大事ですよね。

 

閉鎖が強くなりすぎてしまっている場合には、逆に声帯を開いてあげる必要があります。

 

では声帯を開く、外転させるにはどうしたらよいのか。

 

質問ですが、みなさん、声帯ってどういったときに開くと思いますか?

 

答えはシンプルで、生命活動を行う上でみなさんも日常的に行っている動作です。

 

それは息をすること、呼吸ですね。

 

肺に空気が入っていくためには声帯が開かなければなりませんから、息を吸って息を吐く、この動作が行われている時は声帯が開くわけです。

 

なのでまずはゆっくりと息を吐いて、ゆっくりと息を吸う。

 

そして閉鎖が強すぎる、内転過多の場合は声帯の伸展が損なわれている事が多いので、息を漏らしながら裏声を出してもらいます。

 

息漏れの多い裏声というのは弱々しい声ですから、声がうまく出せないお悩みの方は特に抵抗感があるかもしれませんが、閉鎖が強すぎる場合にはこういったトレーニングを行っていきます。

 

「声が出せないのは声帯が閉じていないからだ!声帯を閉鎖させる訓練をしよう!」

 

「弱々しい声しか出ないのは閉鎖が足りていないからだ!もっと強く閉鎖させるようにしよう!」

 

と閉鎖を強くしていくための地声強化トレーニングであったり、閉鎖が弱くならないように体に力を入れさせるトレーニングであったり、

 

そういった方向に行くと声帯を傷付けてしまう可能性があります。

 

声を出そうとしてるのに上手く出せない、知識が無くてどうなっているのかわからない、という方は自己判断でトレーニングを行わず、ボイストレーナーにどういった状態なのかを見て聞いてもらい、判断してもらうのが良いと思います。

 

自己判断んで練習を行って声帯がダメージを負ってしまうこともありますからね。

 

自分の喉は一生ものです、大切にしていきましょうね。

 

以上、ボーカルスクールDivaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐でした。

 

 

 

 

 

 

【お悩み相談室】どういう音程でボイストレーニングしたらいいの?

みなさんこんにちは、ボーカルスクールDivaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐です。

 

さて、本日はご質問をされることが多いタイトルの件についてお話していきます。

 

主に裏声のトレーニングをしっかりと行っていきましょうと指導することが多いのですが、そういった場面で「どの音域でトレーニングしたらよいのでしょうか」と。

 

これは生徒さん個人個人によって回答が変わるわけです。

 

レーニングを始めたての生徒さんが出せる音域は一人一人違いますから、これは一人一人に向き合う必要があります。

 

基本的によく行われるのは裏声のトレーニングが多いので、ここからは裏声のトレーニングという前提でお話しますね。

 

今の生徒さんでは高くて全く出ない音や低くて全く出ない音、ここをしつこくトレーニングするということはあまり行いません。

 

①出せる範囲で出します。

 

②そしてそこから安定して出せない領域

 

③いつもは出ない音にアプローチ

 

こういった流れが良いと考えております。

 

大事なのは②です。

 

安定して出せない領域、

 

例えば長めに伸ばすことが出来なかったり、出る時と出ない時があったり、弱かったり、音程がぶれてしまったり、地声が入ってしまったり等、状態は様々ですが、こういったエラーが出てしまう音域をしっかりと安定して出せるように強化していく、

 

そうすると、③のいつもは出ない音が出るようになったりしていきます。

 

そして裏声のトレーニングでこの安定して出せる領域を広げていくと、伸展のコントロール力が上がっていくわけです。

 

ですから、みなさん自宅で練習される際は、この②、安定して出せない領域の強化、を意識して練習して頂ければと思います。

 

こういった音程を意識せずに、モノマネをすることで強化していく等、トレーニング方法は様々です。

 

音程を意識しない方が効率よく鍛えられる場面もありますから、トレーニングの内容によって攻め方が変わることもあります。

 

また、いつもは低い音ばかり攻めているから、今回は高い音を攻めよう!等、これもまたバランスよく行っていくことが大事です。

 

少々話が広がりすぎてしまいましたが、トレーニングの内容であったり個人のレベルに応じて攻める音程、音域というのは変わってきますので、頭を柔らかくして、バランスよくトレーニングを行っていきましょう。

 

以上、ボーカルスクールDivaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐でした。

 

 

マニアック注意報 内喉頭筋 外喉頭筋

代表の角田紘之です。

喉頭筋、外喉頭筋まとめてみました。

CT(cricothyroid):

日本語名称-

輪状甲状筋、

前筋

神経系統-

迷走神経、上喉頭神経外枝支配

概要-

裏声系の筋肉。

声帯靭帯(弦みたいなもの)の伸展を司る

クレバーな筋肉。

地声系の筋肉の中では、PCAとの関連が深い。

すごく簡単にいうと、

声帯が伸びて、高い音がでる

効能-

高い声、音程調節、ピッチ感、喉の機能回復、滑舌、声嗄れを防ぐ、疲れにくい声

TA(thyroarytenoid):

日本語名称-

声帯筋(内甲状披裂筋+外甲状披裂筋、内筋+外筋と言ったりもする)

神経系統-

迷走神経、反回神経支配

概要-

地声、収縮を司るダルな筋肉

効能-

内筋-声の覚醒

※ただし、外喉頭筋、喉頭懸垂機構が自由にならないことには作動しない。

外筋-低い声、ベースの声、ホイッスル、フラジオレット、超高い声

すごく簡単にいうと、

声帯が縮んで、低い声がでる。

PCA(posterior crico-arytenoid):

日本語名称-

後輪状披裂筋、後筋

神経系統-

迷走神経、反回神経支配

概要-

外転を司る筋肉

地声系の筋肉、CTとの関連が深い。

効能-

裏声、声帯靭帯(弦みたいなもの)の伸展、高い声のサポート、閉鎖緩和、緊張緩和。

すごく簡単にいうと、

声帯同士が開きながら、伸びるのを助ける。

LCA(latelal crico-arytenoid)

日本語名称-

外側輪状披裂筋、側筋

神経系統-

迷走神経、反回神経支配

概要-

地声系の筋肉、声帯閉鎖を司る筋肉

効能-

音量、響き、倍音増大

すごく簡単にいうと、

声帯同士がくっついて、倍音がたくさんでる。

IA(interaritenoid):

日本語名称-

横披裂筋、斜披裂筋

神経系統-

迷走神経、反回神経支配

概要-

地声系の筋肉、声門閉鎖を司る筋肉

効能-

音量、響き、倍音増大

喉頭蓋との関係も深く

シンガーズフォルマントとの関係もある(斜披裂筋)

すごく簡単にいうと、

声門同士がくっついて、さらに倍音がでる。

TH(Thyrohyoid)

日本語名称-

甲状舌骨筋

こうじょうぜっこつきん

神経支配-

舌下神経からC1の前枝

概要-

甲状軟骨の引き上げ、舌骨の下制

効能-

LCAとIAを強力に活性化させる

すごく簡単にいうと、

声帯、声門を閉じる筋肉を強力に活性化させる。

SP(stylopharyngeal):

日本語名称-

茎突咽頭

神経支配-

舌咽神経支配

概要-

茎状突起から中咽頭、上咽頭の間に付着し、喉頭を引き上げ、咽頭を拡張。甲状舌骨筋とも関連が深いと言われている。

効能-

LCA、IAを程よく閉鎖。F1、咽頭共鳴腔が広くなる。

すごく簡単にいうと、

声帯、声門の閉鎖が程よく助け、喉が開く。

PP(Palatopharyngeal):

日本語名称-

口蓋咽頭

神経支配-

迷走神経、咽頭神経叢

概要-

甲状軟骨、喉頭を引き上げ、軟口蓋を下げる。口蓋弓を狭くする。SP、茎突咽頭筋と関連が深い。

効能-

LCA、IAを程よく閉鎖。

すごく簡単にいうと

声帯、声門の閉鎖を程よく助ける。鼻腔が響く感じになる。

PG(Palatoglossus)

日本語名称-

口蓋舌筋

神経支配-

迷走神経、咽頭神経叢

概要-

軟口蓋を下げて、口蓋弓を狭くする。

効能-

喉頭筋としての直接的な作用ナシ。

TVP (Tensor veli palatini):

日本語名称-

口蓋帆張筋

神経支配-

三叉神経第三枝の下顎神経、内側翼突筋神経

概要-

口蓋帆挙筋に対抗しつつ、軟口蓋を張る、緊張させる。耳管の解放。通称、耳抜き筋

効能-

喉頭筋としての直接的な作用ナシ。

LVP(Levator veli palatini):

日本語名称-

口蓋帆挙筋

神経支配-

迷走神経、咽頭神経叢

概要-

口蓋咽頭筋及び口蓋舌筋が弛緩してる時は、軟口蓋を挙上させ、収縮しているときには、軟口蓋を緊張させる。

効能-

喉頭筋としての直接的な作用ナシ。

ST(sternothyroid)

日本語名称-

胸骨甲状筋

神経支配-

舌下神経、頸神経ワナ、C1〜C3

概要-

甲状軟骨の引き下げ、輪状甲状筋の拮抗筋とも言われており、拮抗が上手くされない場合には、内甲状披裂筋が代理を務めたりする。輪状咽頭筋とも関連があると言われている。

効能-

CT、PCAの安定、TAの活性化。

すごく簡単にいうと、

裏声の筋肉と綱引きをし、程よく地声を活性化。

SH(Sternohyoid):

日本語名称-

胸骨舌骨筋

神経支配-

舌下神経、頸神経ワナ、C1〜C3

概要-

舌骨、舌の根本を下方へ、甲状軟骨を間接的に下制。披裂間筋群の収縮。

効能-

LCA、IAを程よく活性化。

すごく簡単にいうと、

声門閉鎖を程よく助ける。

OH(Omohyoid):

日本語名称-

肩甲舌骨筋

神経支配-

舌下神経、頸神経ワナ、C1〜C3

概要-

舌骨、舌の根本を下方へ、胸骨舌骨筋の収縮、甲状軟骨を間接的に下制。披裂間筋群の収縮。

効能-

LCA、IAを程よく活性化。

すごく簡単にいうと、

声門閉鎖を程よく助ける。

アンザッツ1

TA少+LCA高+IA高

アンザッツ2

TA中+LCA中+IA少

アンザッツ3a

TA高 +LCA少+IA少

アンザッツ4

CT高+PCA高+LCA中+IA少

アンザッツ5

CT高+PCA高+LCA高+IA高

アンザッツ6

CT高 +PCA高 +LCA中+IA中

マニアック注意報 アンザッツ編

代表の角田紘之です。

アンザッツを内喉頭筋でまとめてみましたー

アンザッツ1

TA少+LCA高+IA高

アンザッツ2

TA中+LCA中+IA少

アンザッツ3a

TA高 +LCA少+IA少

アンザッツ4

CT高+PCA高+LCA中+IA少

アンザッツ5

CT高+PCA高+LCA高+IA高

アンザッツ6

CT高 +PCA高 +LCA中+IA中

前筋

CT

声帯筋

TA

後筋

PCA

披裂間筋

IA

側筋

LCA

フースラー↑

代表の角田紘之です。

フースラー発声学を黒本、白本、青本、うたうこと等から独学だけで学ぶのがいけないわけではありませんが、ほとんどの人が失敗してます。

上手くいってる人も中にはいましたが、一人くらいだったかな。

失敗症状で断トツなのが、

純粋な裏声が不純、アンザッツ5が3bもどき、低音の裏声に内筋がはいる等、分離が上手くできない状態のまま練習を進めてしまうこと。

なぜそうなってしまうのかというと、声をだす前の"耳"が問題だから。

いくらアウトプットを頑張っていても、インプットの部分で上手くいってなかったらいくらやってもダメです。

ライトを持たずに真っ暗な迷路にはいって歩いているようなものですね。

この状態だといずれ、壁にガーンとぶち当たります。暗くて良くみえないから、迷路の外にでることも不可能。その壁の近くに助けてくれる人はいません。運良く周りにいたとしてもそれは同じように壁にぶち当たって怪我をした人なので、あなたを助けることはできません。そしてそのほとんどがそのまま意気消沈し、その場で倒れ込む。

ボイトレなんて意味ない、フースラーやっても無理だった、みたいになったままで終わってしまう方が多い。

耳が鍛えられたトレーナーに一度でいいから、自分がどの程度できているかみてもらっていただきたい。迷路の奥のほうにいけばいくほど、取り返しがつかなくなってきます。

我々をライトとしてお使いください。

そして、また、

長旅になることも覚悟してください。

ライトをもったとしてもそんな簡単に声の解放なんてできません。一年とか二年とかでどうにかなる話しではない。

時間はかかっても良いから最善の道を選ぶほうが良いと思いませんか?

ただ、トレーナーにつくのは嫌だ、時間がない、お金がない、という方はやはりいるかもしれません。

もし、そういう方がいるのであれば、絶対にやってほしいことがあります。

世界中の音楽をいろんな媒体で聴くこと。

とにかく死ぬほど耳を鍛えていくこと。

この力がもし鍛えられてきたのであれば、自力でライトを手に入れたことになります。

頑張っていきましょう!

【お悩み相談室】男性ですが女性のキーの曲を歌いたいです

みなさんこんにちは、DIvaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐です。

 

さて、本日も相談のあったお悩みに回答していきます。

 

男性の方でしたが、女性キーの曲を歌いたいとのことでした。

 

女性のような歌い方をしたいと、そういった希望でした。

 

こういった方にどのようなトレーニングを行っていくか、についてですが、これもやはり裏声のトレーニングということになります。

 

よく言われる「努力性」、無くしたほうが良いものとされていますが、この場合は特にここをなくしていきたいです。

 

この努力性と言われるものは、閉鎖筋群が強く働くことで感じられます。

 

また、以前ミックスボイスについてのお話をした際にもお話しましたが、裏声の力と地声の力、このバランスが女性の声と感じる声は裏声の力が強く発動しているのです。

 

特に、プライマリーブレイクと呼ばれる4C、ドの音、それからその周りの3A、4D、シとレの音、ここの裏声の力がしっかりと使えないと、地声とのバランスが取れませんから、地声が強く働いて努力性のある声、男性の声という感覚が強く感じられる声になります。

 

ですから、このプライマリーブレイク、それからアンザッツ4、5を使った裏声のトレーニングを行っていきます。

 

また、裏声の力を活性化させ、柔軟性をもたせるトレーニングとして、吸気性の裏声の発生も有効です。

 

これについてはまた別の機会にお話させていただきますね。

 

本日はここまで、以上ボーカルスクールDivaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐でした。

 

喉のケアについて

ボーカルトレーナーのあじまです。

今回は、喉のケアについて書いていきたいと思います。

こちらもボイトレと同じ様に、それぞれに合う方法があるので絶対にこれ!というのはありませんが

ひとつの例として見て頂ければと思います。

私の場合、声の不調の対処法として漢方薬を飲んでいます。

これは、完全に痛くなった時にではなく、喉が痛くなりそう、少し枯れているなと感じる時に飲むのがオススメです。

私が飲んでいるのは、

声枯れや咽頭乾燥の際に良いと言われる、麦門冬湯と消炎の機能がある桔梗湯です。

長い期間喉を使いながら、絶対に枯らせてはいけないロングラン公演の際には

自分の喉の変化を敏感を感じる事が重要なので

完全に喉が枯れてしまう前に飲む事をオススメします。

また、喉に潤いを保つ飲料として最も良いのは水です。

お茶は、殺菌作用がありますが飲みすぎると唾液分泌の低下があるので、ステージドリンクは水の方が良いと思います。

睡眠も喉の粘膜回復に影響がでますので、

6時間は寝てくださいね。

🌼読んでいただき有難う御座います🌼