【お悩み相談室】あまり練習をする気が起きません
今週のお題「サボる」
みなさんこんにちは、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐です。
さて本日は相談があったことについてお話していきます。
その方は、どうにも練習をする気が起きない、ということでした。
ボイストレーニングが必要なのは理解しているけど、どうしてもやる気が起きないと。
そういった方、多いのではないでしょうか。
これは致し方無いことかと思います。
歌うことが楽しくて歌を歌っている方が、ボイストレーニング、発声練習も楽しいとは限りませんよね。
むしろ苦手という方の方が多いのではないかと私は思います。
ではどうしたらよいでしょうか?
応えはシンプル、練習と思わないことです。
まずは工夫して日常的に、何かをしながら声を出しましょう。
例えば家事、皿洗いであったり、洗濯であったり、みなさんされている最中に歌ったりしますよね。
そのタイミングでやるようにするのです。
まずはそういった工夫で練習と思わずに発声を行えるようにする。
慣れてきたころには「よし、今日は気合入れてやってみようかな」と自ら時間を取って出来るようになります。
私が紹介しているようなモノマネボイトレでしたら、比較的日常的に取り入れやすいです。
ピアノがなくとも、頭の中で聞いた音を思い出す、音をしっかりとイメージして、それを発声する。
このプロセスは先ほど例に挙げた家事を行いながらでもできます。
どうしても練習をサボってしまうというあなた、日常生活にモノマネボイトレ、取り入れてみませんか?
本日はここまで、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐でした。
【お悩み相談室】運動って必要ですか?
みなさんこんにちは、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐です。
さて本日ご紹介するお悩みですが、歌を歌うにあたって運動が必要かどうか、という話をしていきたいと思います。
たまたまですが、今週のお題「好きなスポーツ」とも絡みますね(少々無理やりですが…)
さて早速運動が必要かどうかについてのお話なのですが…
結論から言って運動は必要ありません。
待ってください、焦らず…。
運動をする必要はないと言いましたが、あれは嘘です。いや嘘ではないですが…非常に難しいところ。
いつもご説明していますが、「これが正解!!!!!!」というシンプルな答えはありません。
なぜなら私たちには個人差があるためです。
そしてスポーツなどと違い、歌唱は基本的には声を聴いてどのような状態なのかを判断します。
外から得られる情報がスポーツと比べると少ないということです。
さてお話を戻して、では運動は必要ないのはなぜか、ですが、腹筋などの筋肉によって声が大きく変わることはないためです。
勘違いしていただきたくないのは、呼吸をないがしろにしているわけではない点です。
発声で呼吸が大切、というのはよく聞く話だと思いますが、呼吸が大切、というよりも、普通の呼吸ができること、これが大事ということです。
呼吸というのは当たり前のようにみなさん日常的に行っている動作ですが、意外と上手に息を吐けない方、上手に息を吸えない方というのはいらっしゃいます。
生命維持活動に影響はないものの、歌を歌うとなるとこれがしっかりと出来なければいけません。
逆に言えば、上手に息を吐ける方、上手に息を吸える方にとっては呼吸は大切でも何でもないということです。
上手に呼吸をするのが当たり前なのですから、呼吸の方法について指導したところで改善は見込めないためです。
ここで話は戻って運動が必要ないという話ですが
・日常動作を問題なく行うことが出来る筋肉がある
・肩甲骨周辺、腰、背中等の筋肉を柔軟に使うことが出来る
のであれば運動は必要ありません。
逆に日常動作を行えないほど体が凝り固まってしまっている方は運動などをすることによって声に影響が出る場合も当然あります。
話がとっ散らかっておりますが…
要約すると、これも体と同様に凝り固まった思考で判断してはいけない、ということです。
正解は個人によって違いますから、私がここでこれが正解!と発表しようが、私や一部の方にとっては正解でもすべての方にとっての正解にはならないと、こういうことです。
ただ1つ言えるのは、体も思考も柔軟にしていきましょうと、これだけは確実に正解といえるのではないでしょうか?
少々長くなってしまいましたが、本日はここまで、
Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐でした。
【お悩み相談室】喉締め発声について
みなさんこんにちは、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐です。
今回は喉締め発声と呼ばれているものについてお話していきます。
喉締めという言葉もまた曖昧な言葉でありますが、おそらく体感として力が入っている、という点は共通認識なのではないかなと。
そして特に多いのは自分にとって高い音を発声している時に強く感じるのではないでしょうか。
高い音を出すためには声帯を伸展させる必要があり、これを行うのは輪状甲状筋というお話をしましたね。
所謂喉仏にあたる甲状軟骨と、その下についている輪状軟骨、その上の披裂軟骨…といった喉頭の構成の中で、甲状軟骨を前の下の方に引き下げてお辞儀させるような動作をする筋肉であり、これが働くことによって声帯が伸展し、高い音が出ます。
高い音を発声するときにはこの筋肉が働かねばなりませんが、これをうまく働かせられないが故に、閉鎖ばかりが強くなり、喉を痛めてしまう発声となってしまうわけです。
そしてこの声帯を伸展させる力は今までもお話してきた通り裏声の力です。
つまり、裏声の力を鍛えて声帯を伸展させることが上手く出来るようになれば、この喉締め発声も改善することが出来ます。
裏声の力をトレーニングすることの重要性がまたひとつわかっていただけたのではないかと思います。
本日はここまで、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐でした。
【お悩み相談室】お酒を飲んで歌ってもよいですか?
みなさんこんにちは、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐です。
今回はご質問があった件、お酒を飲んで歌ってもよいか、というお話をしていきたいと思います。
結論から言いますと、一ボイストレーナーとして、私はおすすめできません。
やはり歌うときはアルコールを摂取しない方がよろしいかと思います。
お酒を飲んだ方が歌いやすいと感じる方、また逆に歌いにくいと感じる方、まずここで個人差はあると思います。
おそらく前者の歌いやすいと感じる方は、アルコールによって一時的に体と思考のリミッターが解除されている方なのだと思います。
別の業界の話ですが、アルコールを摂取した方がダーツが当たるということがあるように、体、思考、精神、これらに無意識にかけているリミッターがアルコールによって解除されていると、こういうわけですね。
そして後者の歌いにくいと感じている方、これは私がお酒を飲みながらの歌唱を進めない理由でもありますが、アルコールによって粘膜が充血し膨張していることが原因です。
有名なのは鼻腔、アルコールを摂取することによって鼻が詰まってしまう方もこの症状です。
喉、声帯周辺も粘膜ばかりですから、充血によって各部が狭くなると声の響きも変わりますし、違和感を感じることについてはみなさん同様かと思います。
そしてアルコールによって思考のリミッターは解除されることによって、感情に任せて力任せに声を出そうとしてしまう場合があります
これによって声帯閉鎖が強くなってしまい、声帯に無理な負担をかけてしまう。
故障に繋がってしまう原因になりかねません。
このように、御酒を飲みながら歌うことはデメリットが多くあるのです。
みなさん、可能であれば歌唱時はアルコールの摂取を避けるようにしてくださいね。
以上、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐でした。
インターネット文化による情報伝達の高速化とそれに伴うデメリット
はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」
みなさんこんにちは、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐です。
本日はインターネット文化による情報伝達の高速化とデメリットについてお話していきたいと思います。
インターネットの普及、スマートフォンの普及に伴って、若い方でも、また情報を自ら取りに行く方でなくとも容易に情報が手に入る時代となっていますね。
特に「自ら情報を取りに行かなくても手に入る」ここがポイントと思います。
サジェストであったり、プロモーションであったり、あなたへのおすすめ動画であったり…。
様々な形であなたに情報を提供してくれていますよね。
ここで難しくなってしまうのは情報の良し悪しを判断する力が無ければ情報に踊らされる可能性が出てきてしまうという点。
これはインターネットに触れ始めたばかりの10代の方にとっては難しい問題です。
ボイストレーニングにおいても、そのメソッドが自分に合っているものなのか、自分がそのトレーニングを行うことで期待通りの効果が得られるのか。
それを個人が判断する、これは初学者にとって非常に難しい行為です。
直接お金を払っていなくても情報が入ってくることによって、ここを見極めることが出来ずに自分に必要なトレーニングではないことを行ってしまう、これでは中々成長することが出来ません。
また、よくお話している通り個人によって喉や体の状態が異なる以上、情報の良し悪しを事前に断定する事は難しいと考えています。
情報社会となったことによってさまざまなトレーニング方法が容易に調べられる時代となっています。
安易に独学でトレーニングしてしまうと、喉に無理な負担をかけてしまうことがあるので、十分に注意して情報に踊らされず活用していけるようにしましょう。
以上、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐でした。
【お悩み相談室】第10回 マスクをつけ続けるのは良くないですか?
みなさんこんにちは、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐です。
本日はタイトルの件をご質問されましたので、こちらに回答いたします。
結論から申しますと、良くない場合があります。
何が良くないのかと申しますと、口呼吸になってしまうことです。
これはならない方はわからないかもしれませんが、マスクをつけていると無意識のうちに口が開いてしまっている、という方がいらっしゃいます。
原因としては
・マスクによって下あごが耳の方向に向かって引っ張られる負荷がかかること、
・マスクによって息苦しくなり、口呼吸になってしまう
これらです。
口呼吸の何が良くないか、色々と良くない点はみなさんもご存じのことかと思いますが、ボイストレーナー目線でのポイントとして、舌位が下がってしまうことが挙げられます。
舌位、舌の位置です。
本来あるべき舌の位置とは上顎に触れている状態です。
それが口呼吸になりますと、上顎から離れ、舌の位置が下がってしまいます。
舌の位置が下がると舌骨が下がり、喉頭の位置が下がってしまったり、舌骨と甲状軟骨の距離が狭い状態になってしまったり、それによって甲状軟骨の可動域が狭まり声帯の伸展が妨げられてしまったり…。
分かりやすい言葉にしますと、喉が下がった状態になってしまい、それによって声が重たくなったり、高い声が出しにくくなったり…と何かと良くないことがおおいわけです。
とはいってもマスクはなかなか外せない状況です。
まずはマスクの中で口が開いていないか、口呼吸になっていないか注意してみてください。
以上、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐でした。
モノマネボイトレによって狙っている効果とメンタルコンセプトについて part3
みなさんこんにちは、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐です。
前回に引き続き、モノマネボイトレとメンタルコンセプトについてお話していきます。
メンタルコンセプト、頭の中で音をイメージする力が重要ということをお話してきましたが、今回はその先のお話ですね
モノマネボイトレというトレーニングは、最終的にそのイメージを発声する工程があります。
①「どのような声なのかを耳で聞く」
②「その声を出すイメージをする」
③「イメージ通りに発声する」
この3つを強化するためのトレーニングです。
この3つ目の力ですが、これはメンタルコンセプトで得た強いイメージを発現させるための力です。
メンタルコンセプトの力が強くなるだけでも解決する場合がありますが、喉の筋肉が目覚めていない…いわゆる上手に使えない状態ですと、ここが強くなってもうまくいかないことがあります。
極端ですがわかりやすく説明しますと…イメージするばかりではなく、声を出さないと、声は出せるようになりませんよね?というシンプルなお話です。
そしてこの一連の流れを簡単に行うために、モノマネボイトレというトレーニング法を行っているということですね。
ここで発声する音程や子音、母音、意識するポイント等を変えていくことで、個人差のある喉に対してアプローチしていくことで、喉を鍛えていくと、いうわけですね。
みなさん少しは伝わったでしょうか?
今後もモノマネボイトレという形でのトレーニングはご紹介していきますので、是非実施してみてくださいね
以上、Divaluxe渋谷校インストラクターの渡邊汐でした。